SLEEPLESS in Seattle/めぐり逢えたら
「運命」をキーワードにした恋愛モノなら他にもいくらでもある。現実の生活に漫然とした不満を抱き、理想や夢の世界にあこがれる、というのもよくある話だ。それでも、この映画は好ましく、ほほえましい。何がこの映画を魅力的に仕上げているのだろうか。
まず、BGMがいい。決して新しくないが、恋愛に心を悩ます心情を映し出すような歌や曲。多忙な日常に押し込まれて忘れがちな、ほのぼのさを醸し出す効果がある。
次に、話の展開やリズム。二人が手をつなぐのは最後の一分であって、それまでは、現実世界と理想、そして広いアメリカという土地で離れ離れになった肉体をラジオが結びつけるのみ。私たち聴衆は、ハラハラさせられたり、自分の過去を思い出してみたり。
三つ目は、やはり俳優の存在が大きい。トム・ハンクス演じる垢抜けない一途な男と、メグ・ライアン演じる小悪魔的だが純真さが見え隠れする女性。そして、そこら辺にいそうでいて格別の味を出す、他の俳優たち。俳優一人ひとりが発する言葉にも注目したい。
また、この映画に欠かせないのが、アメリカン・ジョークの存在。ああ、こういったピンチはこうやって切り抜けるのかといった、一ひねりしたジョークがうまく使われている。
何にもまして映画のなかで一貫としているのが(と私が思うのが) 親子の絆だ。子どもをいかにして育てていくか、思いを巡らしながら観た人も多いのではないだろうか。
めぐり逢えたら コレクターズ・エディション
posted with amazlet on 06.02.09
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