Rain Maker/レインメーカー
ブラッド・ピット演ずる新米弁護士が、権力や金にまみれた古参の弁護士たちに対して奮闘するのだが、法律に興味ある人に限らず、利潤追求型社会のありかたや法治国家のありかたになんらかの疑問や興味を抱いたことのある人なら、見ごたえのある映画と思うだろう。法律に固執する余り民主主義に対して盲目的になってしまうという話はよく聞く。我が国では、憲法論議がよい例だろう。訴訟社会として弁護士のメッカであるアメリカでは、O.J.シンプソンの殺人容疑でも話題になったのだが、優秀な弁護士を雇えば、明瞭な悪事を無罪に導くことだって可能だ。
カネは、権力と良心の間を流れ、いかに使われるかによって善悪に加担する。この映画のように、保険金詐欺や保険金未払い事件を例として、保険会社がよく槍玉に挙げられるが、それに限らずも資本主義社会に住めば、他人事ではないだろう。
この映画で私が納得できないのは、新米青年弁護士が殺人を犯してまでして正義に立ち向かい、殺人したこと自体は軽く扱われていることだ。確かに正当防衛だったのだが、人を殺したことに対して罪悪感が微塵たりとも見出せないことは私には信じられない。
ところで、最近は公立図書館でビデオを借りることが多い。図書館が新規に購入したらしい外国映画のDVDもいくつか借りてみたが、駄作が多かった。それも、ドラッグを鼓舞するようなストーリーや生々しい殺人シーンを連写したものなど、青少年にこんなのを貸し出させて良いのかと思わせるようなものが多い。しかも図書館に備えてある価格表をみると、一般市からすればビックリするような価格で購入したことが分かる。外国との輸出入格差を埋めるために買っているのかもしれないし、予算を消化するためかもしれないが、ともかく税金が正しく使われているのか疑いたくなる。
そういったわけで結局、新規DVDよりも古いビデオを借りることが増えるわけだが、今回は久々に見ごたえのあるビデオを借りた気がする。ただ、当然DVDも市販されているわけなので、買うならやっぱりDVDかな。
ジェネオン エンタテインメント (2004/11/25)
売り上げランキング: 4,056
売り上げランキング: 4,056



0 Comments:
Post a Comment
<< Home