Wednesday, October 26, 2005

あの子を探して/Not One Less

日本の子どもたちは、学校で学べることの有り難味を感じることなど無いだろう。誰もが一律に教育を受けることができるようになった今、有り難味を見失っただけでなく、不登校は増加の一途をたどっている。そんな日本の学校教育を憂う人に、この映画は新鮮に映るかもしれない。

場の設定は中国の片田舎。都会に富が集中する中、田舎の人々はあたかも見放されたかのように貧窮にあえいで暮らしている。そんな辺境の村の小学校に、地元の13歳の少女が臨時代用教員として就任することになった。教える知識なぞたかが知れている。ましてや、ど素人。

ある日、生徒の一人が、家の借金を返すために町へ働き口を探しに出てしまった。少女は、町へ生徒を探しに行きたいのだが、お金が無い。そこで、クラス皆で力を合わせてお金を工面しようとする。生徒を探し出して学校に連れ戻すためには、どうしたらよいか。少女は残りの生徒に考えさせる。まさに、解決型学習だ。

一人の生徒を探そうとする気持ちは、純粋だ。生徒を探す過程で、先生としての少女も成長していく。都会の厳しい現実のなかでは、少女の知恵は到底及ばないが、愛情からくる朴とつなパワーが、結果として近代文明を引き込んでいく。

あの子を探して
あの子を探して
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